薬剤師の年収アップは「現職で出世(昇給・昇進)する」「転職する」のどちらか
薬剤師が年収アップを目指したいとき、現在働いている職場で給与を上げる、もしくは今よりも高年収の職場に転職をするという２つの方法があります。薬剤師としてのスキルや資格取得など社内で評価される経験・実績を持っているならば、現職で昇格を目指してステップアップをするとよいでしょう。
ですが、調剤薬局や病院などでは役職手当が付く役職自体が多くないため、役職のポストが埋まっていると、勤務年数が長くてもなかなか昇進できないこともあります。また、薬剤師は職場によって大きく年収が変わる傾向もあるため、現職での給与アップが期待できない場合は、高給与の職場へ転職をすることが年収を上げる近道となります。
薬剤師が年収アップを目指すための働き方とは？
年収を上げるためには、現職で昇進するか、転職するかになりますが、具体的にどうすればよいのでしょうか。ここでは、比較的実現しやすい薬剤師の年収アップの働き方をご紹介します。
■年収アップ(1) 経営力のある中小の調剤薬局で働く
調剤薬局は大手よりも中小規模の薬局の方が、給与が高い傾向があります。大手調剤チェーンは知名度もあり、毎年多くの新卒薬剤師を採用して教育にも力を入れていますが、若手が多いため給与水準も低くなります。それに対して、中小規模の調剤薬局は薬剤師の人員確保に苦労することも多く、主に即戦力となる中途薬剤師を採用しているため、年齢やキャリアに応じて給与も高く設定されているのです。
しかし、大手のような資金力がない個人経営や中小の薬局は、経営が悪化するとM＆Aで吸収合併されて待遇が大きく下がるリスクもあります。そのため、中小薬局に転職して年収アップを狙う際は、経営力のある薬局なのかどうか見極めることが重要です。例えば、自社ビルを所有している薬局は、店舗の賃料などのランニングコストが抑えられ、経営基盤が安定しています。長期的な収入確保のためには、今後生き残っていける会社を選んでいきましょう。
■年収アップ(2) 管理薬剤師や薬局長になる
管理薬剤師は、業務内容や責任の重さが違うことから役職手当など各種手当が上乗せ支給されるため、大きく年収を上げることも可能です。現職でチャンスがあるならば、職場へもキャリアアップの意思表示をして昇進を目指しましょう。また、会社によっては管理薬剤師の他に薬局長のポジションもありますが、業務範囲から手当の額まで会社の方針によって違いがあるのが特徴です。
なお、職場で上がつかえていて出世が見込めない場合は、管理薬剤師を募集している職場に転職できれば、短期間で年収アップが実現します。ただし、会社や薬局によっては3~5年以上の実務経験を条件にしていることや、管理薬剤師の経験を優遇していることもありますので、自分のキャリアで転職できる求人なのか、給与交渉はできそうかについて、事前によく確認しましょう。
■年収アップ(3) ドラッグストアで働く
ドラッグストアは、調剤薬局や病院よりも給与水準が高い傾向にあります。理由としては、調剤だけではなく、利益率の高いOTC医薬品も扱うため経営が安定していることや、人材不足のため採用を強化していること、深夜や日祝・年末年始なども営業しており勤務時間が長いことなどがあります。
ドラッグストアで昇進して、管理薬剤師や店長、エリアマネージャー、本社の管理職などのステップアップにより、さらに年収を上げることもできます。
薬剤師の高年収求人にすぐ飛びつくのはリスクあり！慎重に見極めましょう
薬剤師が年収アップするための働き方をいくつかご紹介しましたが、やはり給与水準の高い職場へ転職をすることが近道となるでしょう。ただし、薬剤師の高年収求人は多く見つかりますが、収入最優先で安易に転職してしまうのは要注意です。
高給与の求人の中には、人間関係が悪く退職者が相次いでいる、残業が慢性化している、忙しくて休憩や休みが取れないなど、給与を上げないと採用できないネガティブな裏事情を抱えている職場もあります。
よって、高年収求人に応募する際には、「なぜ年収が高いのか」という疑問がクリアになってから最終判断をすることが大切です。裏事情のない職場であれば、給与が高い明確な理由があります。ただ、ご自身で薬局などの内情を詳しく確認するのはハードルが高いことですよね。ツナガリキャリア薬剤師などの転職エージェント（人材紹介会社）にお問い合わせいただくと、募集の背景や詳しい職場状況をお伝えすることができます。また、あなたの経験を最大限にアピールして給与交渉のサポートもいたしますので、年収アップを目指す際はぜひ転職エージェントをご活用ください。
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