残業が少ない薬剤師の職場の特徴
■薬剤師人数にゆとりがある
職場に薬剤師の人数が多い、ゆとりのある人員配置がされている環境であれば、残業時間が少なくなる傾向があります。それに対して従業員の人数が適切でないところでは、人手不足により残務処理が発生しがちで、他の人のお休み時などのシフト調整も難しくなり、残業が多くなりやすくなります。
また、同僚薬剤師の退職があれば、引継ぎやカバーで忙しくなり職場環境が大きく変わることもあります。ですが、後任の採用をスムーズに進めてくれる、後任がなかなか決まらなくても社内での人員配置や業務量の調整をしてくれるような職場であれば、忙しい期間は一時的となり、残業が長く続くことなどは回避しやすくなるでしょう。
■応需先の医療機関の診療時間が長くない
調剤薬局などでは、処方箋を主に応需している近隣の医療機関の診療時間の影響を受けることになります。応需するクリニックが夜遅くまで診療している場合は、就業時間が長くなり、残業が発生しやすくなるでしょう。
大学病院や総合病院などの処方を受ける総合門前薬局では、病院の外来が午前のみということも多く、薬局の営業時間も18時までで残業なし、という職場もあります。ただ、残業は無くても、患者様が集中してかなり忙しくなる時間帯があるケースはあるので、働き方を総合的に見て、自分の理想に合っているかを判断することが大切です。
■生産性向上の意識が浸透している
残業や長時間労働が常態化している職場では、リフレッシュする時間が持ちにくかったり、日常的な疲労や睡眠不足などにもつながったりなど、従業員の体調に影響が出てしまうこともあります。そのような中では、業務を効率的に進めようとする意識が弱まり、ダラダラと仕事をしてしまう、思考力が落ちた状態でさらに残業が増えてしまうなど、悪循環が生じている状況もあるのです。
それに対して、生産性を向上させて、無駄な業務を削減していこうという意識が浸透している職場では、残業時間は増えにくいといえます。ただ残業抑制を目指すだけでは実現は難しいですが、そのために一人ひとりの生産性を上げていこうというモチベーションを持てるかどうかが、無理のない残業抑制の鍵となります。
薬剤師が残業時間を減らすためにできることとは?
残業時間が少ない職場で働くことができればよいですが、色々な条件がある中で残業の有無を最優先で選べないこともありますよね。そこで、就業先の残業時間が多いとき、それを解消するためにできることをご紹介します。
■上司や職場に相談・要望する
残業続きの忙しい職場は、薬剤師の人材不足であることも多いです。業務量に対して人手が足りない状況なのであれば、職場の課題を上司や職場に相談してみるのもよいでしょう。
薬剤師に過剰な負担がかかっている状況ではミスも起こりやすいわけなので、職場や会社としても、課題を認識すれば労働環境の改善を行ってくれることもあります。人員配置の見直しや人材補充などの社内調整、中途採用での増員などにより、職場における薬剤師が適正人数になれば、残業時間の解消に大きくつながるといえます。
■タスクに優先順位をつけて適正管理する
職場や組織に働きかけることが難しくても、ご自身の働き方を見直すことでも残業解消につながることがあります。業務内容やタスクに優先順位を付けて、全体の流れも確認しながら、効率の悪い点はないかをチェックしてみます。優先順位をつけることで業務の「見える化」にもつながるため、急いでやるべき業務、今日ならなくてもよい業務などを選定しながら、目先の仕事ばかりに追われて仕事を抱え込むことにならないよう、無駄を減らしていきましょう。
■慣れたやり方に無駄があることも
慣れた仕事ほどいつも通りのやり方に拘ってしまいがちですが、それが非効率な手順であれば、仕事のスピードが上がることはありません。実績もあり、作業手順にだれも疑問を持たないようなやり方であっても、状況の変化により生産性が落ちていることもありますので、現状に合わせた効率的なルールを考えていくのもよいでしょう。
残業の少ない職場で働きたいなら転職も視野に
残業が多い忙しい職場を変えるというのは、改善のためのポイントはあるものの、そう簡単なことではありません。また、残業の少ない職場で働いていても、同僚薬剤師の退職などで急に状況が変わってしまうこともあります。
プライベートや家庭のご事情などによって、残業時間が少ないことを重視される場合、現状の改善が難しいなら転職を考えてみてもよいでしょう。残業時間は求人票に書かれていることもありますが、平均であることも多く、残業時間や忙しさの実態は外からはなかなか判断しにくいものとなります。「ツナガリキャリア薬剤師」にご相談いただければ、残業の少ない職場や働き方について詳しい情報をご提供することもできますので、お気軽にお問い合わせください。
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