薬剤師の転職成功ポイント(1)～事前準備
■逃げたいという気持ちから転職を考えない
職場の人間関係が悪くてストレスが強い、年収が低い、残業が多いなどの理由で転職を考える薬剤師も多いです。ですが、不満を解消することだけが転職の目的になると、今の職場から「逃げ出したい」というネガティブな感情が生まれやすく、「転職さえすれば上手くいくだろう」と安易に転職先を選んでしまいがちです。こういった方は転職後に別の不満が出てきやすい傾向があり、また転職を繰り返してしまうことも。
よって、転職すること自体が目的とならないように、今の不満は今の職場で本当に解決できないことなのかを一度立ち止まって考えてみましょう。どうしても難しい場合は、自分にとって満足して働ける職場とはどんなところなのか、何を一番重視して、転職をしたら何を実現したいのかなど、将来の前向きなイメージを明確にしていきます。全ての希望を満たす職場を探すのは難しいため、希望条件は必ず優先順位づけをして、ここだけは譲れないというポイントは妥協しないことが転職成功の秘訣です。
■いつまでに転職するか活動期間を設定する
薬剤師が転職活動にかかる期間は平均的には1～２ヶ月となります。ですが、よい求人があれば転職しようと漠然と無計画に進めていると、転職活動は長引きやすくなりますし、求人に応募するかどうかをいつまでも迷っている間に他の方で決まってしまうこともあります。ある程度はゴールを設定して、計画的に進めていくのがよいでしょう。
また、薬剤師の求人数が増える時期は好条件求人やレア求人も出やすくなる、繁忙期の転職では即戦力を求められる傾向が高い、転職時期によってもらえるボーナス額も違うなど、タイミングによって状況は大きく違うため、どの時期を狙って行動していくかは大切です。
そして転職活動では、事前準備や求人への応募、面接、現職との退社交渉、入退社の手続きなど、段階的にやるべきことは多いため、スケジュール管理は必ず行いましょう。転職のゴール時期を決めたら、そこから逆算して余裕を持ったスケジュールを立てることをおすすめします。
■自分の経験を整理して、市場価値・適正年収を把握
薬剤師として経験を積んで次の転職では給与アップを目指す方も多いですが、年収700万円以上など高年収に飛びつくと、人員不足で休憩時間も取れないような多忙な職場だったというケースもあります。勤務エリアや業種別などの給与相場を把握して、マイナス要因があるために高給与となっていないかを判断しましょう。
また、自分の経験や年齢などから適正年収を知ることは、今のスキルでどこまで年収アップが見込めるのかの参考になり、また今後のキャリアを検討する上でも重要です。ご自身の適正年収が分からないときは、地域の求人や薬剤師の給与事情に詳しい転職エージェント(人材紹介会社)のキャリアアドバイザーに相談してみることをおすすめします。
薬剤師の転職成功ポイント(2)～情報収集
■業種別・企業別の働き方の違いを知る
調剤薬局からドラッグストアなど異業種への転職をするときはもちろん、同じ業種間の転職でも企業によって、薬剤師としての働き方には大きな違いがあることもあります。何となくイメージしていることと実際働いてみて感じることには差が出るため、転職後のミスマッチとならないように、業種別や企業別の特徴やメリット・デメリットは事前にきちんと押さえておきます。
例えば企業別でも、中小規模の調剤薬局では、経営者の考え方によって現場の薬剤師の働き方への影響も大きくなります。給与アップのために大手から中小の薬局に転職したら、ワンマンで利益重視の経営方針を受け入れることができず、再び転職してしまったケースもあります。会社によって社風や職場の雰囲気も違いますので、自分の理想とする働き方ができるのか、よく確認してみましょう。
■求人票に書かれていないことも重要
薬剤師の求人は、WEBサイトや雑誌広告などで簡単に調べることができます。ですが、求人票に載っている給与や勤務時間、福利厚生などの基本的な条件以外にも、しっかり目を向けることが成功ポイントです。
特に人間関係などの職場状況は求人票から判断することは難しいですが、従業員の年齢構成や離職率、募集の背景などを知ることができれば、職場の雰囲気をイメージすることができます。また、処方箋枚数は季節変動もあるため、時期別の処方状況や残業時間が分かれば、忙しさも予想できるでしょう。よりリアルな情報を得るために、職場見学は非常に重要です。
そして、ご自身だけでは知ることのできない情報も、転職エージェント(人材紹介会社)のキャリアアドバイザーであれば、求人先の店舗訪問をしたり採用担当者と密に連絡を取り合ったりしているため、あなたと職場の相性を判断できる情報をご提供することができます。ミスマッチのない転職をしていきたい方は、お気軽に「ツナガリキャリア薬剤師」にお問い合わせください。
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